ヘーゲルが提唱したドイツ語の哲学用語です。日本語訳は「止揚(しよう)」
アウフヘーベンとは?
簡単に言うと「真逆の二つの考え方のいいとこ取りして、もっと上いこうぜ」って感じです。
ヘーゲルの「弁証法」の基礎的な考え方。
西洋文学かぶれが流行した時期が昭和にあったらしいので「アウフヘーベンってなんすか?」って周りのおっさんに聞いたら、鼻息荒く説明してくれるかもしれません。
正・反・合
アウフヘーベンには正・反・合の三つの要素があります。
- 正(テーゼ:ある意見)
- 反(アンチテーゼ:ある意見の反対意見)
- 合(ジンテーゼ:二つを取り入れた、いい感じの新しい意見)
アウフヘーベンとは、テーゼとアンチテーゼから、ジンテーゼを導き出すことです。
アウフヘーベンの例え
正「カレー食いたい」
反「うどん食いたい」
合「カレーうどん食おう」
正「セックスしたい」
反「相手いない」
合「ソープへ行け」
正「遠距離だけど、相手の顔を見ながら話がしたい。」
反「会いに行くの面倒臭いし金がかかる。」
合「今日のところはLINEのビデオ通話で。無料だし。」
そんな考え方日常的にやってるわ!ということに仰々しい名前をつけるのが哲学です。
似たような考え方3つ
二項対立
相反する考え方です。きれいな対立であればあるほど根本は一緒だと、個人的には思います。「愛と憎悪」とか。
脱構築
ディスコントラクション。
二項対立を構築する物の中にも、同じ要素があって、新しい要素を見出すこと。男の中にも女の要素があるし、女の中にも男の要素がある的な。
換骨奪胎(かんこつだったい)
骨組みは借りて、内臓は自分のものを使って、オリジナルなものを作ること。
例えば昔からあるコード進行を使ってメロディーをつけたら、それはオリジナルです。メロディーも違うし、声も違う。使ってる楽器も違うし、グルーヴも違う。
アウフヘーベンまとめ
哲学書は基本むずいので、日本人の研究者が書いた本を読むのがオススメです。