酒を飲み始めた大学生の頃から「そこに行ったら誰かがいる」という飲み屋があった。だから一人で飲みに行くのはもう十数年日常だ。
自分なりにルールを設けている. 基本的には誰とも飲み屋でしか会わないでいたい。長く店に通うと、常連同士でカップルが生まれて結婚したり、来なくなったと思ったら風の噂で死んだなんつう話があったりして、冠婚葬祭に出席することになる。そんなのは一番めんどくさい。「ああ、あいつ死んだのか。幸せだったんかな。」的な話もいい酒のつまみだ。
自分の中では普通なことが、他人にとっては異常で、でも、そんなことが組み合わさって出来上がるのが個性なんじゃないかなと思う。個性も別にいらないけど。出る杭は打たれやすいし。
基本的に自分の話をするより、他人の話を聞く方が好きだ。
長年一人で飲み歩いていると、わかることがある。初対面でいきなり自分の仕事の話をする人は、おしなべて話が面白くない。仕事の話なんか最後でいい。今まであった中で、一番いかれた飲み方をしてた職業の人は「棋士」。あれはやばい。自分でも言ってた。「棋士は破綻してる人が多いんです」って。めちゃくちゃ体現してた。
「一人飲み」で検索してみたら胡散臭い記事しか検索上位になかった。一人飲みはそんな洒落たもんじゃないし、しなくていい。
まあ、もうしばらくは東京の片隅で飲み続ける所存。
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