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デビッド・バーンの映画「アメリカン・ユートピア」はバンドマン全員見たほうがいい

 

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12人編成のデビッドバーン楽団の、2019年ブロードウェイ公演を映画化した作品「アメリカン・ユートピア」。めちゃくちゃ素晴らしい映画だったけど、多分日本で大ヒットはしないと思う。トーキングヘッズもデビッドバーンソロの音楽も、日本人ドンズバの音楽じゃないから。

 

ただ、刺さる人にはもう無茶苦茶に突き刺さる。

 

「ミュージシャンはいい音楽だけ作っててほしい」みたいな風潮はいまだに日本で蔓延してる。政治とかLGBTQとか、思想を強めに出すと、途端に拒否する人は一定数いる。日本に生まれ育つと、人種問題や移民に関してアメリカ人ほど心底理解することは一生できない。

 

アメリカン・ユートピアのバンドメンバーは、全員出身国が違う。白人と黒人の混合バンド。移民がいないと成り立たないのがアメリカ。アジア人はいなかったかな。

 

ステージ上にはアンプやケーブル類は一切ない。打楽器隊6人くらい、ベーシスト、ギタリスト、キーボード、ダンサー、そしてフロントマンのデビッドバーン、合わせて全12人。ステージ上にいるのは人間のみ。それがとてつもなく潔くて美しい。

 

演奏の合間のMCで語られるのは、選挙の投票率のことや移民のこと、歴史上理不尽に殺されてしまった人々のこと。もちろん、曲中の歌詞でも歌われる。それでいて一貫して流れている空気は、終始ポップ。そしてデビッドバーンかわいい。踊るジジイは世界共通でかわいい。

 

色々思うことはあったけど、単純に音楽が、演奏が、デビッドバーンの歌が、素晴らしいだけの映画だった。

 

■映画「アメリカン・ユートピア」公式サイト

https://americanutopia-jpn.com/

 

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