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エヴァンゲリオンの人類補完計画は、バタイユの「連続性へのノスタルジー」だ。

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人間は、自分と自分以外の個体の2つしかない。自分だけが不連続で、自分以外の世界は全て連続している(繋がっている)。自分だけが孤独に生きて、孤独に死んでいく不連続な存在で、誰もわかっちゃくれない、と。人生つらい。これが通奏低音で鳴っているのがシンジ君。

 

かつて人は、全員1つの生命体の中に溶け込める、連続性のある個体だったという仮定の上で成り立っているのがジョルジュ・バタイユの「連続性へのノスタルジー」だ。そんな不連続な個体になってしまった人間が、最小単位として2人が1つになりたがる。それがエロティシズムの根源。一時的とはいえ連続性が生まれるから、その一瞬を渇望して人間は生きる。これがゲンドウのグラサンバイアスを通すと、もうめんどいから全部ひとつに戻そうぜってな感じで「人類補完計画」になってしまう。

 

結局人類補完計画は失敗に終わって、人間は悩みながら、楽しく、その命に特別な意味もなく、連続を求めながら不連続なような感じで生きていくんだろう。

 

なんか10代でエアヴァンゲリオンをテレビシリーズを見た時は、すごく純粋に見てた気がするんだけど、色々グダグダ言うおじさんになってしまった。まあ、それもよし。

 

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