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音楽理論入門にオススメ「憂鬱と官能を教えた学校」菊地成孔・大谷能生著

音楽理論は必要か

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作曲するのに音楽理論は必要か?というような議論は、バンド界隈ではいつの時代もあります。特にロック、パンク界隈。俺も15年くらいほぼ理論無視で感覚だけで作ってました。コード進行にメロディーをつけてスタジオに持っていって、ジャムセッションで作るのが基本スタイルです。それは今も変わってません、バンドでの曲作りに関しては。

 

ただ、一人で全部作るとなると話が違います。
 
ここ3年くらいで理論を勉強した今は「理論をわかってないとお話にならない」と思っています。学んだのはいわゆる「バークリーメソッド」と呼ばれている音楽理論です。簡単に言うと「商業音楽を作るための理論」で、クラシックの対位法なんかに対するカウンターメソッドです。
 
 

バークリーメソッドとは

アメリカのバークリー音楽大学で教えられている音楽理論、もしくは音楽教育の事。バークリー音楽大学が現在のジャズ、ポピュラー音楽理論の発展に大いに貢献してきた事もあり、バークリーメソッドと呼ばれるのだが、日本独特の言い方でありアメリカ国内においてはあまり使われない。 
歴史
バークリー音楽大学は1945年に当時音楽大学がクラシックが主流であった中、ジャズなどのポピュラー音楽を扱う大学として創設される。その後、アメリカで最も古い音楽大学であるニューイングランンド音楽院と共に当時、未開拓であったポピュラー音楽教育の発展に大いに貢献していく。しかし、日本では穐吉敏子を始めとする多く日本人が卒業しているためバークリー音楽大学の方が知名度が非常に高いこともあり、これらの音楽理論や音楽教育を形容してバークリーメソッドと呼ばれる由縁となる。
引用元:wikipedia
 
 

「憂鬱と官能を教えた学校」

音楽理論を学ぶために、最初に読んだのは菊地成孔・大谷能生著「憂鬱と官能を教えた学校」です。上下2巻が文庫本で出ています。バークリーメソッドを解説した、大学での講義録です。五線譜(楽譜)は必要最小限しか出てきません。中身はこんな感じ。
 

上巻目次

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下巻目次

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図説が結構あります

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ちなみに2009年にフジテレビで「憂鬱と官能を教えた学校TV」という番組もやってました。そっちを先に見てから本を購入。現在正式なアーカイブやDVDも出ていないので、探してみてください。詳しくは書けませんがどっかにあります。

 

ビュロー菊地チャンネル

そして今、菊地成孔さんのニコニコチャンネル「ビュロー菊地チャンネル」改めて勉強し直しています(月額864円)。現在二つの動画コンテンツがそれぞれ週一回更新されています。講義は実際にキーボードを弾きながら進んでいきます。

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一つは初等音楽理論講座「ゼロからの音楽文法」
一回一回ノートにまとめています。本当にゼロからです。なぜドはAじゃなくCなのか?とか、小ネタも挟みつつ進んでいくので面白いです。

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もう一つは超高等楽曲分析「ポップアナリーゼ リローテッド」

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現在ビートルズの「I am the Walrus」の分析をしています。その前はドナルドフェイゲンの「snow bound」でした。こちらもノートにまとめて見直しています。はっきり言ってついていけないですが、それでも面白いです。「わからないけど面白い」と言う感覚は大事です。そして何年か後に急にわかったりします。ノートはそのためにあると思っています。

 

 

まとめ

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勉強は、自分なりに好きにやる→もう一回基礎からやる→人に教える

 

というやり方が一番だと聞きます。確かに人に教えると、自分がなんとなくしか理解できていないところが浮き彫りになります。

 

楽器の練習もそうなんですが、なんでも楽しくやらないと身につかないです。「ポップアナリーゼ」の方なんて毎回くじけそうになります(笑)。楽しくなくなったら一回やめる。それっきりでやめてしまうようなら、向いてなかったというだけです。

 

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