SNSに触れた記事が2つ、わりと近い時間に公開された。
他のマーケティング手法においてはそこまで的外れなものはないのに、なぜSNSマーケだけがここまでトンチンカンになりがちなのかというと、多くの人はSNSを「無料」だと勘違いしているからだと思う。
SNSは決して無料ではない。他のどんなWebマーケティング施策よりも手間がかかり、運用する人を選び、リスクを伴う。
引用:https://note.mu/etomiho/n/nb545513f362e
ヒルズライフ HILLS LIFE|ブルータスと読売新聞(相互関係なし)——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」⑧
今から2つのメディアを褒める。これはもう絶対的に手放しでムチャクチャ褒めているので、両メディアには大いに気を良くしてもらいたい。前者なんか、報奨金をもらいたいぐらいだ。
だが、嗚呼、なんということだろうか、人々の心を被害妄想という恐ろしい症状に陥れるべく設計され、しかも、被害妄想の症状が持つ魅力を阿片のように民にばら撒き、あまつさえ依存症にさせてしまう人類死滅のための最終ドラッグ、SNSによって(アドラーによれば、人の心は放っておけばより強い刺激を求める、刺激のない世界は死をイメージさせるからだが、まあそういったメカニズムによって、ネットで嫌な目にあうと、人はネットをやめられなくなる)、以下の文章は、称賛に見せかけた皮肉もしくは嘲笑だと解釈されてしまうだろう。そのうち、ネットに「あいつ最高」と書かれるだけで、人は取り返しがつかないほど激しく傷つくようになるのだ。
だが信用してほしい、僕はSNSとゲームと漫画とアニメは嗜まない。全くクールではないジャパニーズなのだ。
引用:https://hillslife.jp/culture/2017/11/27/city-of-amorphous-8/
現在37歳の俺にとっての初めてのSNSは「mixi」だった(当時はSNSなんて言葉もなかったが)。足跡機能と何分前にログインしました的な表示が嫌で、数ヶ月でやめた。
あれから幾星霜、現在ちゃんとやってるのはTwitterだけ。必要に迫られて数ヶ月前に再登録したfacebookとinstagramは、しばらく投稿もしていないし、見てもいない。
この歳になると「粋でありたい」と思うようになった。わかりやすいかっこよさは粋ではない。上記で引用した菊地成孔さんは、俺の中では粋の極点にいる一人。
「粋」とSNSの相性は最悪だ。
タイトルの「バカになった」というのは過剰な気もしながら書いた。「ガキになった」というべきか、「大人が減った」というべきか。とにかくその辺の感じ。
自分の中でのSNSの立ち位置はまだ決着がついていない。今んとこ、使うならとことん使うしかないとは思ってるけど、完全に割り切れない自分もいる。いっそのこと全部やめたい自分が常にいる。
ああもう、全然粋じゃねえし、Twitterは多分やめねえし、そんな感じでフラフラ生きてるのも自分だと受け入れて、休肝日を作りながら飲んで、またしばらく過ごすんだろうな。
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