スマホの写真を見返していて、丸々2年以上関東圏を出ていないことに気づいた。
時系列を追って書く。2018年11月に突然思い立って、友人の住む香港へ行った（*1）。これが人生初の海外旅行。その時には「来年ベトナムどうすか？」なんて言われて、ああ、それもいいなあ、30代後半になっていよいよ俺も世界に目が向き始めたのかもな、なんて思っていた。
そして2019年は実家に帰省することもなく、ベトナムに行くこともなく、普通に過ごしていた。今弊ブログを見返してみたら2019年は、ビリーアイリッシュが衝撃的にデビューして、ちょっと飲み屋で知り合ったいい女に誘われて見に行った「天気の子」がクソつまんなくて、北海道の大先輩バンド怒髪天の35周年記念盤にコーラスで参加したり（*2）と、ブログを見て振り返れるくらいにはブログ運営を頑張っていた。
2020年3月。中国の武漢でコロナウィルスというやつが流行っていると、まるで他人事のように思っていたcovid19があっという間に世界中に蔓延した。海外旅行なんてもってのほか、東京から田舎に帰省なんかすんなバカという世の中があっという間に出来上がった。それが2021年8月現在まで続くなんて夢にも思わなかった。来年の今頃には何もかもが正常に戻っているだろう、マスクをつけてクラクラしながら東京のコンクリートジャングルを闊歩する夏なんて今年だけだろう、と。
オカミから「東京から出るな」と言われて、どうなったか。答えは「なんか自分なりに色々やってる」だ。プログラミングを勉強して資格を取ったり（*3）、新しいサイトを立ち上げたり（*4）、筋トレを増やしたり、コロナ明けたら絶対ハワイとかドバイとか行くぜと妄想したり。
東京を出られないことは苦痛だけど、やれることは色々あって、でも「長距離移動すること」は人生においてすごく大事なんだなと、20代で日本中をハイエースでツアーしまくってたバンド時代のことを思い出してしまったりしている。
ノスタルジーは軽い鬱症状で、かゆいと痛いの関係性と一緒。昔を振り返るのはほどほどにしつつ、今できることを淡々とするだけだなあ、と。
ファックコロナ。ああ、鳥貴族とか行きてえな。
