笑点の顔だった、落語家の桂歌丸さんが亡くなった。享年81歳。
小学生の頃に見ていた笑点
今から約30年前の1990年前後、テレビは家族の中心だった。
笑点は別に好きじゃなかったけど、18時からちびまる子ちゃんが始まるし、他に見たい番組もないから、晩飯時になんとなく流れていたのを、結局家族全員で毎週見ていた気がする。
当時の笑点は、司会が先代の三遊亭円楽さんだった。この人顔でっかくてちょっとおっかねえな、馬面だし、と幼心に思っていた。
小学生だったのであまり大喜利を面白いとは思っていなかった。ただ、楽太郎さんと歌丸さんが「早くくたばれガイコツ!」「うるせえ腹黒!」とか言ってやりあってるのを見るのはちょっと好きだった。
その頃の楽太郎さんはシュッとした兄ちゃんという印象。歌丸さんは当時から爺さん扱いされていた。調べてみたら1990年時点で楽太郎さんは40才、歌丸さんは53才。
小学生の自分には30才と60才くらいに見えていた。
大人になって見た笑点
歌丸さんが司会を退いて、春風亭昇太さんになってしばらく経った時、久々に笑点を見た。ちょうど楽太郎さん(いまだに円楽じゃなく楽ちゃんって感じなんだよなあ笑)の不倫騒動があった時だ。
大喜利の中で不倫のことをメチャクチャにいじられていて、1人で爆笑した。
ああ、そうか。笑点は「お笑い」じゃなく「粋」なんだ。こりゃ小学生は面白くないはずだ。
よく「自分が大人になったと感じるのはどんな時ですか?」という質問を見かける。今その質問をされたら間違いなくこう答える。
「笑点を見て爆笑した時」
落語は1回生で見たほうがいい
ここ3〜4年で落語を聴き始めて、一昨年初めて落語を見に行った。「渋谷らくご」というイベント。
「渋谷らくご」は、渋谷のユーロスペースで行われている落語会で、通称シブラク。いきなり寄席に行くのはちょっと…という初心者や若者に向けて、漫才コンビ米粒写経のサンキュータツオさん主催で、毎月行われている。チケット料金もやすく、初めて落語を見るにはもってこいのイベントだ。
生の声や音のデカさにとにかく驚いたので、 落語を生で見たことがない方は是非。その時の記事はこちらから。
喜多八さんが亡くなって丸2年か…早いな。
まとめ
国民的な番組や世界的な歌は、自分が変わることによって、見え方や聞こえ方がどんどん変わっていく。
笑点…次の日曜日、久々に見よう。
オサナイユウタ