フェチとは?
フェティッシュ、フェティシズム、フェチ。だいたい同じような意味で使われています。元々は「性的な趣味嗜好」、もっとさかのぼると「無機質な物への性的執着」。
フロイトで言うところの性倒錯(せいとうさく)。小さいころに決着がつかなかった性への興味が、異常な形で独立してしまった状態です。
例えば、小学生の時に、好きな子と石けりをしながら一緒に登下校していた。その子とはお互い好きだったけど、特になにもなく大人になって、気づいたら石に異常な興味を持つようになっていた。なんなら形のいい石を見ると興奮してしまう。
これがフェティッシュです。
それが拡大解釈されて、今現在カジュアルに〇〇フェチと使われるようになりました。強引にまとめると「理由はないけどなんかこれ好きだわ感」です。
フェティッシュ抜きで音楽は聞く
音楽に関してだけは、フェティッシュ抜きで判断できるように心がけています。
日本語ヒップホップが基本的に苦手です。長い間、THA BLUE HERB以外はなにも感じませんでした。フェティッシュ最優先の聞き方です。
音楽を作るにあたって、これではダメだと思いました。
なぜここまでフリースタイルダンジョンが受け入れられたのか。今のトラックメイカーはどうやって音を作っているのか。ジャズとヒップホップの関係性。2拍3連符、1拍5連符のフロウのしかた。韓流ヒップホップのトラックの音像。リズムの「なまり」。トラップ。
興味を持つと、モノゴトの分析は果てしなくできます。
他の分野ではフェティッシュ全開
バッハからクリーピーナッツまで、音楽は全てフラットで聞けるようになりました。フェチ抜きで良いものは良い。
だからこそ映画、小説、お笑い、漫画。つまり音楽以外のものは全てフェティッシュ全開でいってます。全部ただの暇つぶしです。
フェチ最優先だとつまらない
全てがフェチ優先だと、子供と一緒です。色っぽくないです。
「俺〇〇フェチなんだよね〜」「私〇〇フェチだからさ〜」とか、もう毛ほども興味が湧かないです。隠せ隠せ。自覚してる時点でフェチじゃない気もします。
自分の無意識と向き合うのは本当に難しい。他人を通してしか自分のことを知れない。「人はみんな鏡だから」byゆず的なアレです。
最近聞いてる音楽
映画「BABY DRIVER」のサントラ。映画も音楽も最高です。
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